ラジオの魅力って何なんだろうって真剣に考えてみた
週7でラジオを聴いている僕が、なぜラジオを聴き続けているのか真剣に考えてみました。
いつラジオを聴いているか
考えてみたら、ほぼ一日中聴いていました。
家事をしている時
料理をしている時、洗濯物を干している時、掃除をしている時。。。
ただの作業でしかない時間には、ラジオを聴いています。家事をしている時は芸人さんのラジオを聞くことが多いです。頭を使わずにこなせる作業のため、耳に集中できます。
また、家事のやる気が出ない時にラジオを聴き始めると動き出しやすくなります。これは、「耳だけ奪う」ことによって手が空くので、掃除などをして時間を潰そうと思うからです。以前より退屈な家事が楽しくなった気がします。
仕事中
僕の勤めている会社は基本的に音楽を聴きながら仕事をしてもOKなので、僕はラジオを聴きながら仕事をしています。ただ、そこまで集中して聴かなくてもいい音楽中心の番組を聴くことが多いです。仕事に集中していると耳からの情報がそこまで入ってこないので、芸人さんのラジオとかは少しもったいない気がしてしまいます。
ジムでトレーニングをしている時
ジムのトレーニング中も聴いています。これは番組の時間が1時間などで制限されているので、筋トレのインターバルを取りすぎてダラダラとトレーニングするのを防ぐことができます。また、ランニングも耳に集中できるので、しっかり聴きたい番組をかけながら走ることが多いです。
ゲームをしている時
特にやり慣れたゲームをしていたり、作業ゲームをしている時にもラジオを聴いています。パワプロのサクセスなどはとてもオススメですね。僕は趣味で坂道グループのメンバーでサクセスをしているのですが、何度もプレーしているうちにストーリー分岐などをマスターしてしまったため、ただの作業ゲーになっています。笑
そんな時にラジオを聴くと楽しいんです。
なぜラジオを聴いているか
続いて、何で聴いているのかを文章化してみました。
最新の音楽と出会えるから
これはラジオを聴き始めたきっかけではないのですが、普段自分が聴かない音楽のジャンルに触れることができるのは非常にいいことだと思います。
僕がラジオを通して知った曲は、Ed SheeranのGalway Girlなどがあります。初めて聴いた時の「何だこの最高な曲は!!!」という衝撃は忘れません。
こういった出会いがあるのはラジオならではだなと思いますし、新しい曲だけでなく過去の名曲にも定期的に触れることができます。音楽の世界にどっぷり浸かることで、上司と話が合うようになったのも嬉しかったですね。
「目の時間」は奪われないから
よく音楽を聴きながら携帯をいじっている人がいると思います。ラジオも基本的には同じ原理です。音楽を聴くのと違うのは、「情報が入ってくる」ということですね。新しい音楽に触れるのもそうですが、生活お役立ち情報、世界情勢、ITトレンドなど様々な観点のニュースが自然と耳から入ってきます。
これは人の厚みになる部分だと思っていて、ラジオで仕入れた知識は相手にどこか知的なイメージを与えることもできます。僕はこの経験があって、特に年上の人との会話にぶち込むとかなり効果的です。できるやつアピールになります。
芸能人の本音に触れられるから
これは主に深夜ラジオですが、芸能人のテレビでは見せない本音の姿を見ることができます。下ネタも盛りだくさんですし、イメージ重視の芸能人とは思えないほどにリスナーに寄り添ってくれている感じがします。
何と言いますか、「作られていないもの」を覗き見ている感覚です。普段はかっこいい役者なのに、ラジオでは普通の26歳の姿が見れるんですよね。メールを送れば返事をしてくれることもあって、自分のメールで芸能人が笑ってくれてることが嬉しかったりします。
テレビに比べてルールが緩いから
昨今のテレビは規制が激しく、バカな企画は深夜番組でもやらなくなってきてしまいました。個人的な意見は「クレーム入れるくらいなら最初から見なければいいじゃん!暇かよ!」ですが、最近のクレーマーはスポンサーにも苦情を入れるそうなので致し方ないかなと思います。
それに比べ、ラジオはいい意味で「閉ざされた空間」です。「嫌なら聴くな」の文化なんですよね。こういうノリが好きな人が聴いて、メールを送って番組作りに加担して、盛り上げる。この独特な空気感はずっと続いてほしいなと思っています。
「ラジオは時代の最先端」という仮説
可処分時間の奪い合いの中で特異な存在
可処分時間とは「自分の判断で自由に使える時間」を指します。要は暇な時間をいかに奪えるか、という戦いがIT業界を中心に起こっています。
例えばYouTubeは多くの人の可処分時間を奪っていると考えられますよね。特に若年層でその割合が高いと思います。反対に、テレビは可処分時間の奪い合いで負け始めていると言えます。
では、ラジオはどうでしょうか?ラジオももちろん可処分時間を奪い合うプレイヤーの一つですが、ラジオが奪うのは「耳」だけなんですね。
耳だけを奪うということはつまり、ライバルが少ないということです。
動画は「目と耳」を奪うことが必要になるのでライバルが多いと考えられます。テキストを広げて勉強する人、僕と同じようにジムでトレーニングをする人、ゆっくり読書をする人は、可処分時間を動画に捧げるかどうか選択する必要があります。しかし、ラジオの場合は同時に消費することが可能なわけです。「ラジオ聴きながら筋トレ」「ラジオ聴きながら勉強」が可能ですよね。
最近では、書籍も耳から聴く形式で購入できるようになってきています。これも同じことで、読書と何かを組み合わせて可処分時間を奪えます。新しく「散歩しながら読書」という可処分時間の消費方法が誕生したということです。
ラジオはずっと前からそれが可能でした。受験勉強のお供にしていた人も多いのではないでしょうか?いまIT業界の最先端を走っているのは、「ながら聞き」ですよ。
業界をあげて盛り上げようとしている
可処分時間の話をして「ラジオってすげー!」と思ったあなた。残念ながら、ラジオは実際には斜陽産業です。聴取者の高齢化が進んでいます。
radikoが登場したことで若年層のラジオリスナーも増えてきてはいますが、まだまだ不足しています。そんなラジオ業界は、局の垣根を越えて全体で盛り上げようという気持ちが非常に強いです。
テレビでは絶対にありえないこととして、最近では「岡村隆史のオールナイトニッポン」とその裏番組の「TBS JUNKおぎやはぎのめがねびいき」が電話を繋いで話をしたという放送回があります。テレビ界では完全にタブーとされていますが、ラジオのお偉いさんたちはお咎めなし。もちろん頻発するわけにはいきませんが、これが許される空気なのはすごいことです。
災害時にも大活躍
災害時、ラジオは非常に役立ちます。停電していても、携帯が繋がらなくても、ラジオは聞こえます。首都直下型地震が近いうちに発生すると言われている昨今、ラジオを準備してないのは防災対策ができていない証拠です。放送局の周波数もみなさん覚えていないと思います。
これは別に普段から聴いてくれという話ではないですが、聴き方を知らないということだけは避けましょう。震災の時は正確な情報が頼りです。ラジオは情報の正確性を担保してくれるメディアですので、ぜひ準備をしておいてほしいなと思います。
まとめ
今回は長々とラジオの魅力について語ってしまいました。
聴いたことないという人は、人生だいぶ損してると思います。ラジオがダサいと思っているなら、悔い改めてください。笑
個人的にはガンガン広まってほしいとは思っていません。先にも触れましたが、いい意味で閉ざされているからこその面白さがあるからです。
人間関係に少し疲れたな、とか、気持ちが落ち込んでいる時にぜひ聴いてみてください。
誰かがそばで寄り添ってくれるのを感じられますよ。