【ラジオ初心者】ラジオの聴取率とは?視聴率と何が違うの?
ラジオにもテレビと同じように「どれだけの人が聴いているのか」という指標が存在します。
それが「聴取率」なのですが、今回は聴取率が一体どんなものなのかを簡単に解説していきます。
聴取率とは
テレビで言うところの視聴率
聴取率とは、テレビでいうところの視聴率に当たります。
よく紅白歌合戦などは「瞬間最高視聴率が40%超」などで話題になりますよね。これは、その瞬間全国の40%の世帯が紅白歌合戦を見ていたという推計値です。
視聴率との違い
一般に視聴率だと、ゴールデンでは15%くらいは取っている印象ですよね。ですが、ラジオではそんなに高くなることはありません。これは別に聴いている人自体が少ないという理由だけではなく、調査方法の違いも関係しています。
聴取率はなぜ視聴率より低いのか
テレビは「世帯」、ラジオは「個人」
テレビの視聴率について知っている人にはピンと来るかもしれませんが、テレビの視聴率は世帯ごとに集計されています。それに比べ、ラジオの聴取率は個人ごとの集計です。そのため、母数が違うのでどうしても低く出てしまうんです。
サンプルになる人の負担にも違いがある
テレビの視聴率は、対象となる世帯のテレビに専用の機器を取り付け、ほぼ自動で計測されています。それに比べ、ラジオは個人単位での計測ということもあり、調査票を配布して記入してもらうという手間がかかっています。そのため、回答数もテレビに比べて集めにくい、という問題点があります。
どうやって調査しているのか
大きく4種類の調査方法がある
聴取率の調査には、以下の4つの方法があります。
ビデオリサーチ社の自主ラジオ調査
まず、ビデオリサーチ社による独自調査である「自主ラジオ調査」についてです。
首都圏・中京圏・関西圏の3地区で調査を行ないます。
調査データの所有権はビデオリサーチ社にあります。勝手に使えないということですね。
NHKの独自調査
NHK放送文化研究所は、ビデオリサーチ社とは違う独自の聴取率調査を行なっています。日本全国を対象としている調査で、テレビとラジオを同時に調査し、アンケート形式での個人調査となっています。
6月と11月の計2回実施され、結果はすべてNHKラジオの公式サイトにて発表されています。そのため、誰でも確認可能です。
ラジオに関しては、NHKラジオ第一の放送についてのみ調査結果が出ています。
民放ラジオ局の「共同調査地区」
ビデオリサーチ社に委託して、民放ラジオ局が共同で実施する聴取率調査です。調査主体は民放ラジオ局のため、調査データの所有権を持つのは各民放ラジオ局です。
特定局の「単独局調査」
特定局による単独局調査もあります。こちらはあまり実施されていませんが、一応調査方法としては存在します。
調査週間=スペシャルウィーク
聴取率を調査する週間のことを俗にスペシャルウィーク、パワーウィークなどと言います。
2ヶ月に1回のペースで訪れる1週間で、各局聴取率を獲得するために大物ゲストを呼んだりプレゼント企画をやったりして番組を盛り上げていきます。
ノベルティをもらえることがあるので、僕もスペシャルウィークはリアルタイムで聞くようにしています。
聴取率の基準って?
時間帯ごとに目標は違う
視聴率でももちろんですが、時間帯ごとに目標となる数値は異なります。
ラジオの場合はお昼がゴールデンタイムです。お昼の時間帯ではTBSラジオなどでは平均で約2.5%くらいを叩き出しています。
個人的にはこの値よりも多いのではないかと思っています。ラーメン屋とかでも流れていますし、タクシーではほぼ100%流してますし。ラジオは数字に現れないけど潜在的に聴いている人がかなり多いと思います。
深夜ラジオで「整数」はモンスター番組
僕は基本的に深夜ラジオを好んで聴いているのですが、深夜ラジオの永遠の目標に「整数」と呼ばれるものがあります。これは、聴取率1.0%を指しています。深夜ラジオは若い層にも人気がありますし、SNSと連携して毎晩非常に盛り上がっています。
ただ、リアルタイムで聴けるかと言われると社会人には厳しい時間帯です。夜中の3時まで起きていて次の日に出社するのは厳しいですよね。そのため、聴取率自体は低くなっています。
この整数の目標を常に超えているのは伊集院光の「深夜の馬鹿力」です。伊集院さんはラジオモンスターとも呼ばれる存在で、どの番組でも高い聴取率を叩き出しています。
僕が大好きなバナナムーンは0.9%などが多いです。稀に整数を超す時があり、そういう時は番組スタッフと寿司を食べに行ったりしていますね。そのくらい整数という目標は高い壁なのです。
まとめ
聴取率について皆さんも少しは知ることができたと思います。
radikoで聞くのももちろん番組スタッフとしては嬉しいでしょうが、スペシャルウィークくらいはリアルタイムで聴いてみてはいかがでしょうか?