【財務会計】キャッシュフロー計算書の直接法と間接法の違い
キャッシュフロー計算書について、今回は直接法と間接法の違いについて焦点を絞ってまとめていきます。
中小企業診断士試験では、二次試験でも頻出の項目になっていますので、ぜひ要点を押さえるようにしましょう。
【おさらい】キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書とは、一定期間のキャッシュの増減を表すものです。
実際にキャッシュが企業から出入りしない限り数値が変わらないので、企業のキャッシュの流れを把握しやすいというメリットがあります。キャッシュフロー計算書がしっかりと読めると、利益が計上されているのにキャッシュが足りなくなる、いわゆる黒字倒産を防ぐことにつながります。
経営者の方はもちろん、中小企業診断士を目指す方は必須の学習事項です。
直接法と間接法について
キャッシュフロー計算書の記入方法には、直接法と間接法の2種類があります。それぞれ見ていきましょう。
直接法
直接法は、正式には財務諸表等規則様式第5号という書き方のことを指します。
以下の書き方が直接法の記入例です。
営業活動によるCF(Cash Flowの略)の部分がスッキリしています。あらかじめ計算してまとめて記入してあります。
間接法
間接法は、正式には財務諸表等規則様式第6号という書き方のことを指します。
以下の書き方が間接法の記入例です。
直接法と比べると、営業活動によるCFの部分が違いますね。直接法に比べて細かく書かれています。
この違いがあっても計算すれば結局は同じ値になりますが、記入方法によってメリットデメリットがあります。
直接法と間接法は何が違うのか
直接法と間接法の使い分けは、基本的に処理の多さによります。一般的に処理数が膨大になることが多いため、ほとんどの企業は間接法を採用しています。
つまり、間接法が試験に出題されることが多いということです!
一応直接法についてもメリットを知っておいた方がいいと思うので、簡単にメリットデメリットを表でまとめてみました。
まとめ
今回は簡単にキャッシュフロー計算書の直接法と間接法の違いについてまとめました。
試験では間接法さえ知っていればだいたい大丈夫なので、あとは調整項目の加減の部分についてマスターできるように頑張りましょう。意外と「なんでこれがマイナス??」みたいに思うことがあると思います。要チェックです!