【経営法務】①合格のための勉強の仕方と二次試験に向けて

中小企業診断士試験の経営法務について書いていきます。中小企業診断士試験を受験予定の方はぜひご一読ください。

経営法務は基本知識の出題が多い

中小企業診断士試験の基本科目

経営法務は、企業の経営に関しての法律の知識を問われる科目です。企業活動に助言をする立場の中小企業診断士ですので、当然関連する法律に詳しくなければいけません。いくらいい案だとしても、ルール違反を前提とした助言では意味がありませんよね。

また、ルールは毎年少しずつ変わったりします。その更新に敏感になって、常に知識をアップデートしていく意識も重要です。

経営法務の構成要素は大きく2つ

中小企業診断士試験における経営法務は大きく2つの分野から出題されます。

会社法

会社法は、経営をするにあたって大元になるルールです。会社というものの成り立ち、種類、株式に関する知識など、会社法が定義する範囲はかなり広いです。

しかし、この知識は最低限身につけておかないといけません。ここが、経営法務が基本科目でありながら難しいポイントになるのかなと思います。「基本」の示す範囲が広く、言葉も慣れていない人にとっては難解です。

知的財産権

知的財産権は、インターネットが発達してきた昨今は非常に重要な観点です。事業の根幹になる部分でもあります。

知的財産権に関する話は、よくニュースになっています。ゲームアプリのパクリ疑惑など、探せばいくらでも事例が出てきます。この辺は当ブログでも紹介していきたいなと思います。

一次試験突破の攻略ポイント

段階を意識した勉強をする

経営法務の暗記は、段階を分けるのがオススメです。

具体的には、大まかに言葉を頭に入れる→数字を入れるという感じです。

試験の2週間前くらいまでは大まかに言葉や流れを暗記していきます。この作業で、経営法務の知識を体系的に覚えることを目的としています。その後、直前期になったら細かい数字などを詰めていきます。数字に関しては、正直言って実務で使用する際はその都度調べればいいものです。あくまでもどんな法律に気をつけて助言をしなければならないか、ということを問われる試験です。数値は直前に覚えて「乗り切る」くらいの意識でOKです。

効率を重視する

多くのテキストでは会社法知的財産権以外にもたくさんの法律が記載されていますが、試験で60点取ればいいことを考えると、会社法知的財産権をガッチリ固めれば問題なく合格できます。そのため、他の法律に関してはパラパラめくって覚えやすそうなところだけ覚えておけばいいです。そのくらいの意識でないと、直前になって焦ってしまい、無駄な勉強をすることになります。

事例を確認しながら覚える

会社法に関しては事例を確認しても難解なものは多い印象ですが、知的財産権は事例を確認しながら進めればそこまで難しくないのではないかと思います。事例を確認することのメリットとして、「実際に争点になる部分」がわかることです。つまり、試験で問われやすい部分に繋がります。

時間がある方はぜひ事例を確認しながら勉強を進めていきましょう。

二次試験対策は不要

事例の中心になることはない

経営法務は二次試験では問われることはありません。そのため、特段対策をしなくても十分に戦えます。ただし、戦略を考える上で特許が中心になっている企業もありますし、多少は知識が必要です。

過去問を確認しておこう

二次試験では経営法務が中心的に求められることはありませんが、1〜2年分の過去問は確認しておくことをお勧めします。経営法務が問われることはありませんが、先述の通り法律というルールに則った助言をしないと評価されません。そのため、ある程度は法務の知識は必須ですので、どのような形で設問が出ているのか確認しておきましょう。

時間があるなら事例を探してみよう

基本的に法律の話は難解で、ずっと集中して勉強するのは難しいです。私もそんなに集中できる方ではないため、実際はテキストを見て気になった部分をググって事例を確認していました。でも、その方がイメージで覚えられたりしたので結果的にはよかったかなと思います。

時間がない人は無理に調べながらやると試験範囲をカバーできなくなると思うので、時間に余裕のある人や、そもそも法律の話が好きな人はぜひやってみてください。

まとめ

今回は経営法務について、勉強の仕方を中心に書きました。

実際の内容についてもこれから書いていこうと思います。

今年の試験までに網羅的に書くのはおそらく無理なので、ぜひご自身でもテキストを購入したりスクールに通うなどして、試験勉強を始めていただければと思います。