【経済学・経済政策】①合格のための勉強の仕方と二次試験に向けて

中小企業診断士試験の経済学・経済政策について書いていきます。中小企業診断士試験を受験予定の方はぜひご一読ください。

経済学・経済政策はコンサルタントの「前提条件」

中小企業診断士が知らないとはいえない学問

経済学や経済政策は、企業経営活動を行う土台となる学問です。経済学を知らずして企業の業績を向上させるためのアドバイスをすることはできません。野球のルールを知らないのにバットの振り方を教えても、勝負ができませんよね。

経済政策がわかっていないのにアドバイスをするのも同じで、ルールを知らないのにどうやって勝つのか、という話です。

中小企業診断士試験では一次試験で問われるだけですが、この学問を知らずに診断士になっても何もできません。しっかりと勉強していきましょう。

経済学・経済政策の構成要素は科目名通り2つ

中小企業診断士試験における経済学・経済政策は科目名にある通り、2つです。

経済学

経済学とは、経済事象をモデル化する学問です。需要曲線や総費用曲線は高校や大学で学んだんじゃないでしょうか。

経済事象のセオリーを学ぶことは、確度の高い助言をするためには必須です。

計算式がたくさん出てきて嫌になるかもしれませんが、文字の意味に着目して理解していけばそんなに難しいことはないです。

経済政策

経済政策は、経済学を元にして各国が定めた政策を指します。正直そこまで具体的な話は登場しません。経済学をしっかりと勉強しておけば大丈夫です。

一次試験突破の攻略ポイント

図やグラフを書けるようにする

経済学では基本的に計算式とグラフが多用されますが、まずはグラフを自分で書けるようになるのが大切です。

グラフは勉強する過程で面倒臭がらずに書いていけば、数分で書けるようになっていきます。

また、みなさんが気にしていないようで重要なアドバイスですが、「グラフはフリーハンドで書けるようになる」ことが重要です。試験中にゆっくり時間をかけてグラフを書くことはほぼ無理です。できるかもしれませんが、自分がそれで試験中に焦らないかどうかは是非気にしてくださいね。

ミクロとマクロの違いをしっかりと理解する

経済学にはミクロとマクロがあります。

ミクロは基本的にアダム・スミスに代表される「古典派経済学」を勉強することになります。神の見えざる手という表現もあるように、基本的には「市場メカニズムに任せる」という考え方です。

マクロは、簡単にいうと経済モデルを国単位で考える学問です。ミクロのように個人単位で考えるよりも、制約が多くなります。財と貨幣、労働資本なども考慮して、「国のGDPを向上させる」という目標を達成するためにどう動くかを勉強します。

そのため、一般的にはマクロの方が条件が多いので難しいです。

結論を優先する

大学のテキストでもそうだと思いますが、経済学は「なぜそうなるのか」という部分の説明が非常に長いです。これはこれで非常に重要なことが書いてあるのですが、試験で使うかどうかは全くの別問題です。まずは結論ありきで学習を進めていき、躓いたら結論の導出過程に目を向けてみるくらいがちょうどいいです。

二次試験にはほとんど関係ない

経済学・経済政策は基本的には二次試験には関係ありません。完全に使わないと断言はできませんが、一次試験に合格したら一旦学習をストップしてもいいと思います。

ただし、企業経営を考える上で「前提」の知識になるので、定期的にテキストを見返すくらいはした方がいいかなと思います。

日々のニュースで勉強できる

マクロ経済に関しては、日々の国際情勢に関するニュースを見ていると大変勉強になります。政府支出の増加が何を目的として起こっているのか、この金融政策はどんな理由で実行されているんだろうなどを考えることで、経済だけでなく政治にも詳しくなっていきます。

まとめ

今回は経済学・経済政策について、勉強の仕方を中心に書きました。

実際の内容についてもこれから書いていこうと思います。

今年の試験までに網羅的に書くのはおそらく無理なので、ぜひご自身でもテキストを購入したりスクールに通うなどして、試験勉強を始めていただければと思います。