【運営管理】①合格のための勉強の仕方と二次試験に向けて

中小企業診断士試験の運営管理について書いていきます。中小企業診断士試験を受験予定の方はぜひご一読ください。

運営管理は暗記中心の重点科目

中小企業診断士試験の重点科目

運営管理は受験科目の中では重点科目になります。個人的には、7科目中3位くらいに大事な科目だと思っています。

運営管理は製造業や現場のマネジメントに携わっている人であれば馴染みのある言葉がたくさん出てきますが、学生やIT関係の仕事に就いている人はほぼ初めましての科目だと思います。

僕もほとんど知らない状態からのスタートでした。ただ、勉強自体は楽しくてサクサク覚えられたなと思います。

運営管理の構成要素は大きく2つ

中小企業診断士試験における運営管理の要素は、大きく分けて2つです。

生産管理

生産管理は、ものつくりの現場で効率的なオペレーションをするために必要な知識です。

どんなものにも共通する製造管理手法というものはなくて、製造サイクルや部品数などに応じて最適な管理手法を取っていくことが必要になります。そして、その助言をする能力が中小企業診断士には求められています。

戦略と戦術でいえば、戦術に当たります。

大手の作っていないニッチな製品を世に送り出すために、生産ラインを絞って質の高いものを届ける。そのために製品のチェック体制を強化する、一人の職人が裁断から縫製まで行うように工場内のレイアウトを変更するなどです。

現場に合わせた助言能力が高いコンサルタントは優秀ですので、是非しっかりと勉強しましょう。

店舗・販売管理

店舗・販売管理は、簡単にいえば生産したものをどうやって販売していくかという話です。

店舗をどういったどころに出せばいいのか、商品をどう陳列したらいいのかなど、生産したものをどうやって消費者に届けていくのか、どうしたら消費者に届きやすいのかを勉強します。

出店戦略もそうですが、売るものによってはお店の外観も重要になってきますし、ディスプレイ1つでも結果は全然違います。そういった状況を全て考慮して助言する能力を試験では見られます。

一次試験突破の攻略ポイント

勉強する範囲にメリハリをつける

運営管理のテキストを確認してもらえればわかると思いますが、勉強する範囲が非常に広いです。

そのため、運営管理の勉強を開始する前に過去の出題実績などを確認して、毎年出題されているような分野から勉強をしていく方が効率がいいです。全然出てない分野については完全にシカトで大丈夫です。一次試験は60点取れればいいので、頻出の分野を重点的に攻めていきましょう。

問題数に慣れる

運営管理の一次試験は問題数が非常に多いです。そのため、解ききれない場合もあると思います。

「分かる問題からガシガシ解いていって、後で戻ってきて分からなかったところを解く」と最初から決めておき、確実な問題から解き進めるのが良いです。何度も言いますが、60点取れればいいんです。分からない問題でもとにかくマークして、運に任せましょうね。

実際の様子をイメージしながら覚える

店舗・販売管理に関しては、商店街やアーケードを見て回ると覚えやすいかもしれません。

都内に住んでいるなら、表参道や原宿に足を運んでみましょう。なぜこんな店構えになっているのか、どんな訴求をしているのかを考えながら歩くことで、一気に知識が身になりますよ。

二次試験対策にも直結

改善点を指摘する設問で運営管理の知識が必要になる

例えば過去には、「効率化のためにどのように在庫管理を行うのが適切か」というような設問に対して記述式で解答する問題が出題されました。数パターンある管理手法の中で、与件文の企業の状態を見てどのような手法がいいのか助言できるようにしておきましょう。

過去問を確認しておこう

二次試験は財務以外は特に対策することはないのですが、解答の作り方や与件文の流れを理解しておくために、1〜2年分の過去問は確認しておくことをお勧めします。

運営管理は、大問全体というよりは、設問の中でオペレーションの改善点などを助言する問題として登場します。与件文を読み、「セオリーとして」どういうオペレーションが有効なのかを書けるようにしておきましょう。

製造業の企業を研究してみよう

自動車産業などを例にして運営管理を勉強すると、非常に頭に入りやすいと思います。特にトヨタかんばん方式やジャストインタイム方式を採用しており、業務効率化がどのようになされているのかをしっかり学ぶことができます。

その他、テキストに出てきた運営管理手法の中で気になるものがあったらググってみましょう。大半のケースで実例がヒットすると思います。

まとめ

今回は運営管理について、勉強の仕方を中心に書きました。

実際の内容についてもこれから書いていこうと思います。

今年の試験までに網羅的に書くのはおそらく無理なので、ぜひご自身でもテキストを購入したりスクールに通うなどして、試験勉強を始めていただければと思います。