TTP治療におけるカテーテルの位置とアレルギーについて

血栓性血小板減少性紫斑病の治療を続けて約1週間が経ちました。

治療自体はいい感じに進んでいますが、すこし血小板の増加が遅く、日によっては減少していることもあります。急がず、じっくり、というところですね。

さて、今回はカテーテルの位置やアレルギーの原因について主治医の先生にお聞きしたので、短いですがまとめていきたいと思います。

カテーテルの挿入位置について

今回先生にお聞きしたのは、カテーテルの挿入位置についてです。現在、僕の体では股関節にカテーテルが挿入されています。しかし、先生によるとこの位置はあくまで仮の位置とのことでした。その理由はこれから書いていこうと思います。

容態、年齢等によって異なる(らしい)

まず、カテーテルを挿入する理由についてですが、TTPの場合は血液中の血漿成分を取り換えるためにカテーテルを挿入し、新鮮凍結血漿FFP)を投入します。スムーズな交換をするためにも、なるべく太い静脈が使用されるようです。挿入位置は年齢や容態などを考慮して決められるそうです。

以下、代表的な部位(僕が経験した部位)を挙げます。

股関節

まずは股関節です。鼠蹊部とも言いますね。

この位置にカテーテルを挿入することで、血漿交換治療が可能になります。

ただし、基本的にこの位置に挿れるのは寝たきりの患者さんがほとんどのようです。理由は、僕のように普通に立ち上がって生活するような人ではどうしても股関節を動かす機会が多く、カテーテルがずれたりしてうまく血漿交換ができなくなってしまうからです。実際、僕も治療3回目で不具合が起きてしまい、治療が中断して長引いてしまったことがありました。

首(頸部)

そのほか、首の静脈にもカテーテルを挿入することがあります。

首から管が出ている状態で生活するので見た目がちょっとグロいですが、仕方ありませんね。笑

5年前の僕は、最初はカテーテルを股関節に挿れていましたが、後に首に付け替えています。

この理由について説明していきます。

股関節→首にカテーテルを付け替える理由

5年前の治療時には、入院して1時間後には股関節にカテーテルを挿入して治療を開始しました。その後、4回ほど治療を進めたところで、首にカテーテルを付け替えました。

一見すると二度手間のように思えますが、なぜ僕は最初に股関節にカテーテルを挿入することになったのかというと、それは僕の血小板の数が圧倒的に足りなかったからです。

血小板は血を止める働きをするため、血小板が少ない状態でカテーテルの挿入手術をするのは一定のリスクがあります。血が止まらなくなってしまうかもしれないということです。

首には頸動脈という非常に重要な血管が通っていますが、カテーテルの挿入手術の際に誤って頸動脈を傷づけてしまった場合、出血が止まらずに死に至る危険性があるわけです。そのため、血小板の数が圧倒的に少ない状態では首よりも股関節への挿入が選択されるとのことでした。

治療を進めていくにあたって血小板の数が回復し、単位当たり8万程度まで回復すると首に付け替える際のリスクも少なく済むため、このようなステップを踏んで治療が進められるようです。

ということで、今回の治療でも同様に首にカテーテルを付け替える手術が待っております。正直どこについていても同じかなという感じもしますが、臨床技師の方が女性だとさすがに恥ずかしいので、首の方がいいかなという気持ちです。笑

血漿交換中のアレルギー反応について

先日の記事でも書きましたが、僕は血漿交換治療を受ける患者の中でもアレルギー反応が出やすい体質で、治療が中断したりすることが多くて困っています。

これに関してはもはや仕方ないことなので諦めてはいますが、一応の理由を先生からお聞きしたのでまとめておこうと思います。

血漿は皆さんの献血から生成されている

まず、僕が普段治療に使用させていただいている新鮮凍結血漿FFP)ですが、これは街中で献血をしてくださった皆さんからの血液から生成されています。僕一人の血液を正常に戻すために何十人、何百人の血液が使用されているということで、感謝してもしきれません。ありがとうございます。

こうして多くの方の血液からできた成分なので、当然様々な血液のパターンが混在しているということになります。そこで、血漿成分を作る際には最低限合わせる部分と無視する部分があります。以下、説明します。

赤血球の型は合わせている

血漿成分では、ABO血液型やRh抗原についてはしっかり合わせています。この部分がずれてしまうと、赤血球が破壊されてしまいます。発熱等の軽度な症状から急性腎不全で死に至るまで症状は様々ですが、とにかく危険な状態になってしまいます。この部分はパターンも限定的であるため、血漿を作る際にしっかりと合わせて作成されます。

白血球の型はパターンが多すぎて合わせられない

これに対して白血球は、型が非常に多くあります。数万通りはあるので、さすがにそこまで合わせていては血漿成分を作ることができません。そのため、基本的には白血球のパターンは無視されています。

こうして生成された血漿成分を血液中に取り込んだ時、拒絶反応の強いものがあるとアレルギー反応が出てしまう、ということになります。僕の場合は拒絶する種類が多い、わがままな体質のようです。

アレルギーが出た場合の対処

血漿成分について説明してきましたが、実際にアレルギーが出た場合の対処について、僕が普段受けている対処をメモしておきます。

抗アレルギー薬の投入

湿疹等がでて痒みが出てきた場合は、抗アレルギー薬を投入して経過を見ます。この場合、程度によっては30分くらいで痒みが引いていくことが多いですが、ひどい時は全く効かずに全身の痒みで死にたくなります。笑

当該新鮮凍結血漿FFP)の投入中断

僕の場合、毎回の治療で24単位(6パック)を交換しているのですが、もしアレルギー反応が出るパックがあった場合はそのパックを中断し、新しいパックに付け替えて治療を再開することが多いです。

反応が出てしまった分は廃棄になってしまうので申し訳ないですが、助かるためにやっているので仕方ないことでもあります。FFPって結構高いんですよね。なおさら申し訳ないです。

まとめ

今回はカテーテルの挿入位置とアレルギーの原因についてメモしました。

TTPは難病ということもあって治療に際して不安がつきものですが、この記事を読んでこれから何が起こるのかを知っておくだけでも少しは落ち着いて治療に臨めると思います。あまり気負わず、ゆっくりじっくり治療していきましょう。

【血栓性血小板減少性紫斑病】採血の経過報告(入院前〜入院後3日間)

この病気について、血液にどんな不具合が生じているのか分からない方もいらっしゃると思うので、今回は僕の血液検査の結果を報告しようと思います。

Red
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TTPに特徴的な部分を中心に解説します!

実際の結果を確認してみよう

まず、実際に僕の血液検査の結果を確認してみましょう。

血液検査結果

分かりやすいように入院当日の一番酷かった時を赤枠で囲みました。

血小板の数が以上に少ない

まず、病名にある通り血小板が減少する病気なので、25の「血小板数」を確認してみましょう。

赤枠の左隣、17.9万は正常値です。こちらは2019年の6月に定期検査で採血した際の結果ですが、この時は何も問題ありませんでした。

ところが赤枠の血小板数を見ると、なんと0.5万しかありません。正常値は12万〜36万のため、最低基準値の4%しか血小板がない状態です。

中学生で習うように、血小板は出血を止める働きをします。つまり、赤枠の血液状態だと血が限りなく止まりにくいのです。そのため、鼻血や口内出血に注意しないといけません。また、内出血も止まらないため、身に覚えのないアザができ、次第に大きくなっていくこともあります。

肌や白目が黄色くなるのはビリルビンの値を見る

その他の項目を見ると、4番のT-Bというのが悪いですね。こちらはビリルビンといい、血液中のヘモグロビンなどに含まれている生成分解産物です。この値が高いと、溶血性貧血を起こしていることが考えられます。TTP以外なら肝炎などで高くなる値です。

この値が高いと、尿の色が茶褐色になったり、肌や白目の部分が黄色くなる黄疸という症状が顕著になります。僕は基準値を大きく超えていたため、病院に行った頃には肌も白目も黄色かったです。まあ、肌が黄色く見えるというよりは、「具合が悪そう」に見えます。血色が悪い感じですね。目の色は鏡で見てみるとわかりやすいです。

LDHも溶血で急増

通常の検査では肝臓が悪いとか悪性腫瘍があるというときに注目されますが、溶血によってもLDHは急増します。僕の結果も、基準値を大幅に超えているのがわかると思います。

赤血球がどれだけ壊されているかがだいたいわかるので、簡単にいうと貧血の程度が出ていると思われます。僕はこの血液検査を受ける直前、電車を降りてからの記憶がほとんどないほどに貧血でした。ちょっと歩くだけで死にそうなくらい。

厄介なのは、進行が早いことです。僕だけかもしれませんが、家から電車に乗り込むときは歩けたのに、電車から病院に向かう頃には記憶がないレベルまで悪化しています。約40分でここまでひどくなったので、もし1日でも通院を遅らせていたら家で息絶えていたと思います。怖いですね。

血漿交換をして改善傾向

入院直後の検査結果についてご説明しましたが、次はその右隣の欄を見ていきましょう。

先ほど注目した部分の値が改善傾向にあることが分かりますね。これが治療の成果です。

一般的にTTPは、入院したらすぐに静脈にカテーテルを通して新鮮凍結血漿FFP)を体内の血漿と交換します。早ければ早いほどいい治療のようです。

僕もこの治療を迅速に行ったことにより、回復してきています。

血漿交換は、人によっては大変な治療だったりする

血漿交換は基本的には透析治療とそっくりです。寝ていれば終わるんですが、色々と厄介なことがあります。僕の場合は他の人よりも厄介らしく、僕自身も臨床技師の方も困っています。笑

何が厄介なのか説明します。

アレルギー反応

一番はアレルギー反応が強いことです。血漿交換は、何十人、何百人の血液から生成されている血漿を体内に取り込むので、必然的に合う合わないが出てきます。基本的には問題ないようになっていますが、僕の場合は毎回アレルギーが出てしまいます。

蚊に刺されたような痕ができて全身が痒くなったり、発熱したり、最悪の場合は呼吸困難になったこともありました。このため、交換のスピードを抑えたり、アレルギーを抑える薬を併用しつつつ治療に臨んでいます。

カテーテルの不具合

カテーテルの不具合も多いです。僕の場合は股関節あたりに挿入されているのですが、姿勢を変えた時にずれてしまって通りが悪くなるなどのトラブルが結構多いですね。

まあ、5時間以上動かず寝てろというのもなかなか厳しいものでして、毎回ご迷惑をおかけしてしまっています。なるべく頑張ってはいるのですが。。

まとめ

今回は血栓性血小板減少性紫斑病の採血経過や治療について書きました。

自分なりのメモでもあるので、まとまりのない文章になってしまい申し訳ないです。

他にも書けそうなことがあったら暇を見つけて書いていきます。

血栓性血小板減少性紫斑病を再発したので、経緯をまとめました

タイトルの通りではありますが、血栓性血小板減少性紫斑病を再発してしまいました。正直、5年前になった病気なのでもう再発はないだろうなと思っていたのですが、このタイミングでぶり返すという。。

誰かのためになるかもしれない、と思ったので、治療中ではありますが発病の経緯や治療経過をまとめていければと思っております。

以前に発症した時のことをまとめた記事もあるので、こちらもどうぞ。

発病の経緯について

このブログにたどり着いたということは、おそらくあなた自身もしくはご家族、ご友人がこの病気を発症したのではないでしょうか。つまり、医者から説明を受けてご存知の方も多いと思いますが、血栓性血小板減少性紫斑病は明確な発症の条件がいまだ分かっておりません。

これは私自身も同じで、明確にこれをしたから再発したのではないか、という心当たりはありません。ですので、私の具合がどのように悪くなっていったのかを細かく書いていこうと思います。

Red
Red

あくまでも僕の記憶と経験を記録するだけですので、これが医療情報として全て正しいとは思わないようにしてくださいね!

10月25日

この日は通勤日でした。前日に地方出張があり、いつもよりは疲れていたものの、朝はいつもと同じ時間に出勤しました。この時は特に異常もなく、昨日の出張が大変だったな、くらいの気持ちで過ごしていました。

ところが、午後になり身体のだるさを感じるようになります。「風邪かな?」と思うくらいの微熱と、頭がボーッとする感じでした。まあ、週末だし土日で治せばいいだろうという考えでその日を乗り越えました。

食欲については、お昼までは普通に食べることができていました。しかし、夕食はあまり食べる気が起きず、上司に誘われたラーメンを諦め、コンビニでサラダを買って食べました。それだけで十分でした。

地下鉄の駅を出て家に帰るまでの間、いつもより疲れてしまう感覚がありました。普段からランニングなどをする身としては、ただ歩いて帰るだけでここまで疲れるのはおかしいかも、という感覚がありました。が、それも風邪の仕業だろうと軽く受け流してしまいました。

10月26日

この日は土曜日ということもあり、一日中休みでした。夕方から友人と遊びに行く約束をしていたので、それまでに家事を済ませておこうと思っていたのですが、やはり身体が重く、思うように家事を進めることができませんでした。

洗濯物を干すために腕を何度も挙げる動作が非常に辛く感じたり、部屋の掃除がキツかったり。急激な体力の衰えを感じつつ、自分の中では「これはもしかして、、」という再発の心配が頭を過ぎるようになっていました。

結局友人と遊びに行き、その途中で風邪薬を購入したのですが、頭痛とだるさの緩和には役に立ちました。しかし、根本的な問題として息切れの激しさがあったため、月曜か火曜には病院で診察を受けようと決心していました。

僕は半年に1回、火曜日の午前中に外来を受けることになっていたため、火曜日なら主治医に見てもらえると考え、少し我慢をする選択をしてしまったのです。

10月27日

日曜日も全く回復せず、非常に体がだるく、ずっと寝て1日を過ごしました。この頃から貧血の症状が顕著になり始め、家で立ち上がるだけで倒れそうになったりしていました。急場を凌ぐ意味も込めて鉄分を多く摂取しようと心がけていましたが、そもそもの食欲が全くなかったため、鉄分ゼリーなどを食べるのが精一杯でした。

ちなみに、この時点で家族には「もしかしたら血液の病気を再発したかもしれない」という連絡をしていました。前回発症した時と非常に症状が似ていることや、数日経ってもだるさが抜けない感じが普段とは違っていたので、離れて暮らす家族には早めに可能性を伝えておこうと思ったのです。

10月28日

月曜日ということもあり、普通に会社に出社しました。家から駅までの道のりで息切れをしたり、駅の階段を上るだけでクラクラになったりと、どう考えても出社してはいけないような状態だったことは確かです。

無事に会社について席に座ってしまえばそこまで大変なことはなく、デスクワークは普通にこなすことができました。が、トイレで自分の目が以上に黄色くなっていることに気付き、慌てて病院に連絡しました。症状を伝えたところ、明日の午前中に来てくださいとの指示を受け、ひとまず仕事に戻りました。

午後の業務は体がだるく、頭を使って仕事を進めることが困難になっていました。そのため、夕方で早退し、家に帰ることにしました。帰宅途中では何度も立ち止まっては息を整え、まるでフルマラソンを走っているかのような疲労でなんとか家に到着しました。この時点で、自分の中では病気の再発を確信していました。そのため、できる範囲で入院の身支度を整え、家族の負担を軽くしておくことができました。

10月29日

この日は朝から病院に行くということで、普段は使わない電車に乗っていました。かなりの満員電車で、貧血気味の僕はもはや死にかけていました。途中で座ることはできましたが、息が上がっており、周囲からも体調が悪い人だと思われていたと思います。

電車を降りようとして立ち上がったところ、貧血の症状が最高潮に悪くなりました。視界が悪くなり、ふらふらの状態で改札をなんとか抜けたところまでは記憶がありますが、その次の記憶は地上に上がるためのエレベーターの前で天を仰いで倒れている自分の姿でした。どう考えても緊急事態だというのに、誰一人声をかけてくれない都会の冷たさが嫌になりながらも、かろうじて立ち上がって病院を目指しました。

駅から病院は程近く、視界が悪い状態ながらもなんとかたどり着くことができました。病院に入ってすぐに掃除のおばちゃんに「大変!」と大声を出されるほど、顔色も悪く、死にそうだったみたいです。

そこからは記憶が途絶え途絶えですが、車椅子で移動しながら血液検査やレントゲン検査等をして、血栓性血小板減少性紫斑病の再発という診断を受けました。

前回の発症との共通点

発症の原因が分からないと言われている血栓性血小板減少性紫斑病ですが、再発をした身としていくつかの共通点があるように思いました。以下に列挙します。(あくまで個人の体験です。参考までに留めておいてください。)

食事制限を始めたタイミングだった

まずは、食事制限を始めたばかりだったという共通点がありました。前回の発症では、冬のファッションを楽しむために身体を作ろうと思い、炭水化物や脂質を抜いた、低エネルギーな食事を始めたタイミングでした。そして今回は、会社の付き合いで東京マラソンへの出場が決まったため、これまたランニングに適応した身体を作ろうと思い、低エネルギーの食事を始めたばかりでした。

エネルギー摂取量は一応計算してはいましたし、食事制限を初めてから3日くらいしか経っていなかったこともあり、これが原因なのかは正直微妙かなと思っています。

運動量を少し増やしていた

上述の食事制限とともに、運動量を増やすことで筋力アップを目指していました。引き締まった身体を作るために筋トレを少し多くしたり、ランニングの距離を伸ばしたり、というくらいのものですが、疲労感は普段よりも多く感じる内容になっていたと思います。

とはいえ、こちらもそこまで無理をしたという感覚はなく、このくらいの運動量の変化は再発に至らなかった5年間もやっていることでした。なので、身体的な疲労につながっていたのは確かですが、直接の原因とは言えないかなあと思っています。

新しい環境や仕事に直面していた

5年前に発症した時、僕はイタリアンレストランのオープニングスタッフとしてバイトを始めたばかりでした。そのレストランは芸能人が訪れるような格式高いレストランで、バイト未経験の僕にとっては緊張の連続で心理的なストレスが溜まっていたことは明確でした。

今回は新しいタスクを受け、ちょうど名古屋に出張をして朝から晩まで緊張しっぱなしだったので、こちらも5年前と状況が似ていたな、というふうに思いました。

このへんの経験をまとめると、身体的、精神的に疲れている時に発症しているのかなと思いました。ただし、食欲が急激に無くなったり、息切れが激しくなったのは3日くらいの間なので、これらの思い当たる節と関係があるのかと言われるとそれはちょっと怪しいかなと思いますが。。

血栓性血小板減少性紫斑病にかかったことのある人が気をつけるべきこと

個人的な教訓も含めて、既往歴のある人が気をつけなくてはいけないことをいくつかまとめました。

貧血っぽかったら早めに病院にいく

まずは貧血っぽさを感じたらすぐに病院にいくようにしましょう。説明を受けていると思うのでわかるかとは思いますが、この病気の貧血の原因は溶血です。赤血球が自分の体に攻撃されて通常より破壊されるスピードが早くなるという、自分では対処できない原因です。そのため、医療機関で適切な処置を受けるまで改善することはありません。事実、僕は3日で意識を失うほどに悪化しています

みんなの言う貧血とは違うんだぞ、というのは既往歴のある方は肝に銘じておくべきだなと痛感しました。

目の色、尿の色に敏感になる

溶血が始まると、目が黄色くなったり、尿の色が茶褐色になったりという症状が出てくるようになります。おそらく最初は尿の色が全然違う!というところで気づくかと思いますが、この状態になったらひとまず病院へ直行すべきだと思います。経験上、尿の色の異変に気付いてからは悪化のスピードが早いです

ずっと食欲がない時は危険サイン

僕の場合は紫斑病で食欲がない状態は、風邪で食欲がないというのとは少し違っています。食べようという気持ちすら起きないような、無の状態になってしまいます。そして、頑張って食べようとしたら吐いてしまう。鉄分のゼリーですらギリギリ食べられるかどうかという状態だったので、自分としても異常だなと実感がありました。ここまできたら、すぐにでも病院に行くべきだったんだなと思いました。

まとめ

今回、病気を再発してしまったわけですが、こればかりはどうしようもありません。なりたくてなっている訳でもないですし、主治医の先生も5年経って再発する人はかなり珍しいと言っていました。

でもだからこそ、どこかで心配になっている人のためにこの記録が役に立てばいいなと思っております。

これから入院生活で暇なので、この病気の周辺知識や治療法についても書いていく予定です。

2019年のANN0も半年経ったので、個人的にレビューしてみた

4月から始まったANN0も半年を迎え、それぞれの番組がかなり形になって落ち着いてきたかなと思います。

リスナーとしては今年のラインナップは非常に面白くて、正直どの番組も高評価です。これは最初にいっておきます。笑

また、あくまでも個人的な評価なので、一つの意見として読んでもらえたらいいなと思います。

総評

画像出典:ニッポン放送公式HP

総評としては、2019年は大豊作。ハズレの曜日がないと感じます。

それぞれの番組でリスナーも違いますが、女性リスナーが多い番組でも個人的に音楽の趣味がマッチしていて聴きやすかったり、割とガンガン下ネタが飛んでいるので面白いなと思っています。

ANN0後の「あさぼらけ」を担当している上柳さんも非常に高評価をしていたので、歴代のANN0パーソナリティの中でもかなり強いカードが揃っているのではないでしょうか。

というわけで、各曜日ごとにコメントをしていきます。

月曜:伊藤健太郎 ANN0

流石に社会人として、リアルタイムで聞くことはできていません。笑

ただ、タイムフリーでは必ず聞いています。この番組はおそらく女性のリスナーが多いと思いますが、個人的には年齢が近いことや好きな音楽のジャンルが似ていることもあり、聴きながらこうしてブログを書いたりしていますね。

コーナーも音楽中心に構成されているため、非常に聞きやすいです。中でも「音の栞」はリスナーからのお便りを元にして健太郎くんが選曲するのですが、元気を与える曲や思い出を大切にしたくなる曲を流してくれます。リスナーさんのメールも含め、たまに涙腺が緩むことも。

爆発的に笑う場面はそこまで多くはありませんが、ながら聴きをするには非常に心地のいい番組です。

火曜:Creepy Nuts ANN0

この番組はなるべくリアタイするようにしています。

ANN0で唯一2年目の継続を遂げた番組ですが、2019年も毎週とんでもなく面白いです。個人的に、ANN、JUNKも含めて今一番楽しみにしている番組です。

日本一のラッパー・R指定と「日本一のDJ」に先日なったDJ松永さんのコンビでお送りしている番組ですが、ヒップホップのぶっ飛んだエピソードが面白すぎます。

また、メール職人のレベルも非常に高く、R指定さんと松永さんを毎週いじり倒しています。日本のヒップホップ界を牽引していくお二人をいじり倒すのはもちろん、スペシャルウィークで登場するヒップホップ界の大先輩たちにも物怖じせずにいじっていく姿は、狂犬を彷彿とさせる暴れっぷりです。

この番組が終わるとしたら、たぶん逮捕されるか活動拠点を世界に移すとか、そういうレベルの話です笑

そのくらい、毎週安定して面白い番組です。

水曜:佐久間宣行 ANN0

テレ東の社員がニッポン放送でおしゃべりしている不思議な番組です。

この番組のすごいところは、ゲストが豪華なところですね。スペシャルウィークは千鳥や劇団ひとりなど、深夜3時に呼ぶのは難しい芸人さんをプロデューサーの力を利用して連れてきます。さらに、通常回でも大物をたくさん呼んでいます。お笑いに詳しい方はわかると思いますが、アメトークの加地プロデューサーや「第三のバナナマン」と称される業界有数のコント作家オークラさんを呼んでお笑いの話をしています。

お笑いが大好きな人には絶対に聞いてほしい番組ですが、それ以外の人にもぜひ聞いてみてもらいたいです。佐久間さんはあらゆるカルチャーに精通しているので、特に映画やドラマの例えがわかる人は聞いていて笑えるのではないでしょうか。

あと、深夜におじさんの「ガハハハ!」という黒ひげみたいな笑い声を聞きたい方もぜひ。フリートークはオークラさんたちの前で披露してから話しているので、安定して面白いです。笑

木曜:King Gnu井口理 ANN0

新進気鋭のロックバンドKing Gnuのボーカルを務める井口理さんの番組ですが、下ネタ耐性があれば楽しく聴けると思います。耐性がないと結構きついかな。。笑

井口さんは声が非常によくて、聞いていて心地いいです。が、メールがろくに読めません。カミカミ。

個人としては面白さ優先なので全く気にしていないですし、むしろ笑っていますが、気になる人は聞きにくいかもしれませんね。

先日のスペシャルウィークではKing Gnuメンバーや、その他の映像・音響チームも加わってアコースティックライブを開催して、白日などを披露していました。めざましテレビなどで見た方もいるかもしれません。この回の盛り上がりは最高でした。ツイッターのトレンドでも1位を獲得し、井口さんが勢いで発言した「トレンド1位取れなかったら解散」という事態を回避することができました。

ただし、この番組はライブでお金を使いすぎてしまい、予算が底を尽きたのでゲストは金輪際来ないそうです。笑

金曜:霜降り明星 ANN0

金曜夜はバナナムーンを聞いて寝てしまうのでタイムフリー視聴ですが、欠かさず聞いている番組です。

非常に安定して面白い番組です。

やはりM-1とR-1両方を優勝した実力はとても高く、どんなに過密なスケジュールで働いていて元気が無くても面白いです。彼らは3時〜5時でラジオをやった後、始発で大阪に移動して仕事するみたいなことを平気でやっています。

また、コーナーに寄せられるメールの質も高いですね。選んでいるのがせいやさんと粗品さんということもあるのかもしれませんが、霜降りワールドにあった面白いメールがよく届いています。

ANN0が1年で終わる枠だと言うのは承知ですが、おそらく彼らは長く続くでしょう。三四郎さんが2部で4年やっていたので、同じくらいはやるのではないでしょうか。

まとめ

個人的な感想を中心に書きました。どの番組もかなり面白くて、気になった番組から聞いてみるのがいいと思います。個人的に、一番いろんな人に刺さりそうなのは水曜の佐久間さんの番組です。笑い声がデカイので、つられて笑ってしまうと思います。

皆さんもぜひラジオライフを楽しんでみてください!

【財務会計】中小企業診断士二次試験対策!内部収益率の求め方を図解!

ばーちー
ばーちー

内部収益率は投資評価の指標としてクソと言われることが多いですが、試験範囲なのでちゃんと勉強しておきましょう。また、何がそんなに良くないのかを知っておくことで、実務上気をつけるべきポイントも見えてきます。

内部収益率の定義

内部収益率とは、投資の正味現在価値がゼロとなる割引率のことです。

内部収益率法による投資評価では、投資プロジェクトの内部収益率が資本コスト(必要収益率)を上回るかどうかで判断します。内部収益率>資本コストであれば、投資を実施すべきという判断になります。

内部収益率の問題点

内部収益率法では、正味現在価値法と同様にキャッシュフローの現在価値が考慮されている点で優れていますが、いくつか問題点もあります。

まず、電卓で計算しようとすると試行錯誤で導くことになるため、非常に煩雑です。資本コストが7〜8%の間に正味現在価値が0になるタイミングが存在するというところまでは分かりますが、正確な値を算出しようとすると0.01%ずつずらして計算してみるなどの工夫が必要になります。

また、将来予測されるキャッシュフローの符号が変わる時、複数の内部収益率が算出され、正味現在価値法を併用しないと意思決定ができません

内部収益率の公式

内部収益率は次の計算式を解くことで求めることができます。

(内部収益率=IRR)

無題1-300x57 投資初心者必見!内部収益率(IRR)の基本を解説します!

この式の投資額が0になる方程式を解けば、内部収益率が求まります。

複数の投資案があるときは正味現在価値法も併用して検討した方がいいです。これは、内部収益率法が投資の規模を考慮していないため、収益率は高いけれど正味現在価値の小さい投資案を選択してしまう可能性があるからです。

各年度のキャッシュフローが均等の場合

各年度のキャッシュフローが均等の場合、キャッシュフローの値をRとすれば、上の式は以下のように書くことができます。

0=R×年金現価係数ー設備投資額

つまり

設備投資額/R=年金現価係数

となります。年金現価係数を使えば、比較的簡単に内部収益率を求めることができます。とは言っても、正確な値ではありませんが。

こちらの簡便な求め方では、一次試験の範囲までは対応できるのではないでしょうか。

二次試験的な求め方

次に、二次試験でも使える求め方を見ていきましょう。そこまで難しくはないです。

比を使って求める

以下の簡単な例を元に、内部収益率の求め方を確認してみましょう。

※割引率をrとします。

この表の値から内部収益率を計算するとき、まずはNPV(r)の正負が逆転する割引率を求めることから始めます。

年金現価係数の表から、ひとまず7%の時のNPVを計算してみましょう。

NPV(0.07) = 2,500 × 2.624 - 6,500 = 60.00

値が正だったので、次は8%の時のNPVを計算してみます。

NPV(0.08) = 2,500 × 2.577 - 6,500 = -57.50

値が負になったので、NPVの正負が逆転する割引率は7%と8%の間だと分かります。

ここからはグラフを使って見ていきましょう。

x軸に割引率、y軸にNPVをとるグラフ上の座標で考えるととても分かりやすくなります。

上図のように、割引率7%と8%の時のNPVを座標に落とした2点を結び、NPV=0となる時のx座標を求めればいいことになります。

計算方法は以下です。

グラフ上で考えることで、相似な三角形を用いた比例計算が可能になります。中学生レベルの計算問題なので何も難しいことはないですね。

このようにして内部収益率を求めることができます。

今回は毎年のCFが一定である例を出しましたが、毎年のCFが異なる場合でも複利現価係数を用いて同じ計算ができます。

この計算をすると正確な内部収益率が算出できるため、しっかりと覚えておくようにしましょう。

まとめ

内部収益率は排他的投資案(案が2つ以上あり、どれか1つを選べというケース)に対して正しい順位づけをすることはできません。

これは前述の通り、内部収益率法は投資規模を考慮していないからです。投資規模が大きくてリターンが1億あるA案を、投資利益率がA案より少し高くてリターンが300万あるB案の方がいいですという分析結果になってしまうことがあるんです。だから、NPVも併用しないと意味がないんですね。

投資評価では内部収益率法はクソだと言われることも多いですが、中小企業診断士の試験範囲なのでしっかり学習はしておきましょうね!

【財務会計】キャッシュフローと運転資本の関係

初学者が営業CFの計算でミスりがちなのが、運転資本の増減についてです。今回は、キャッシュフローを計算するときの運転資本の扱いについてまとめます。

営業CFの計算式

まず、おさらいとして営業CFの計算式を確認してみましょう。

営業CF=税引後利益+減価償却費−運転資本増減額

営業利益×(1−税率)+減価償却費−運転資本増減額

このようになります。結構すっきりしていますが、運転資本増減額としてまとめられた部分を確認していきましょう。

運転資本とは

基本的に在庫(棚卸資産)、売上債権、仕入債務などを指します。

簡単な計算式は、「運転資本=(棚卸資産+売上債権)−仕入債務」であり、毎年増減があります。

売上が一定ということはないですし、外部要因の変化で結構変わるのはイメージできますよね。

キャッシュフローで運転資本を考えるときの注意点

運転資本増減額は資産や負債の増減のことです。在庫が増えた、減ったというイメージで考えてみるとわかりやすいです。

在庫が増えると資産が増えますよね。ただし、この在庫は売れた時に初めて現金になります。つまり、在庫が増えるということは、現金化を待っている資産が増えるということであるため、会社が持っている現金(=キャッシュ)は実質的にマイナスになります。そのため、営業CFではマイナスになります。

これと同様に、売上債権(=商品を売ったけど、代金が未回収の状態)が増えれば、実質的に社内の現金が減っているので、CFはマイナスです。

反対に、仕入債務(=材料を買ったけど、お金をまだ払っていない状態)が増えれば、社内の現金は材料を買った分がプラスになっているので、CFはプラスです。

上記の計算を組み合わせると、「運転資本=(棚卸資産+売上債権)−仕入債務」となります。

この計算式から、運転資本が増えた(棚卸資産+売上債権>仕入債務)とき、資産は増えているが現金は減っています。よってCFはマイナスです。反対に運転資本が減った(棚卸資産+売上債権<仕入債務)とき、負債が増えているが現金は減っていません。よってCFはプラスです。

まとめ

運転資本増減額は若干ややこしいですが、キャッシュフローが現金の出入りについてまとめた計算書であることを考えれば、意外とシンプルです。

何回か計算問題を解けば自然と身につくはずなので、難しいと思わずに挑戦してみてください。

【財務会計】キャッシュフロー計算書の直接法と間接法の違い

キャッシュフロー計算書について、今回は直接法と間接法の違いについて焦点を絞ってまとめていきます。

中小企業診断士試験では、二次試験でも頻出の項目になっていますので、ぜひ要点を押さえるようにしましょう。

【おさらい】キャッシュフロー計算書とは

キャッシュフロー計算書とは、一定期間のキャッシュの増減を表すものです。

実際にキャッシュが企業から出入りしない限り数値が変わらないので、企業のキャッシュの流れを把握しやすいというメリットがあります。キャッシュフロー計算書がしっかりと読めると、利益が計上されているのにキャッシュが足りなくなる、いわゆる黒字倒産を防ぐことにつながります

経営者の方はもちろん、中小企業診断士を目指す方は必須の学習事項です。

直接法と間接法について

キャッシュフロー計算書の記入方法には、直接法と間接法の2種類があります。それぞれ見ていきましょう。

直接法

直接法は、正式には財務諸表等規則様式第5号という書き方のことを指します。

以下の書き方が直接法の記入例です。

営業活動によるCF(Cash Flowの略)の部分がスッキリしています。あらかじめ計算してまとめて記入してあります。

間接法

間接法は、正式には財務諸表等規則様式第6号という書き方のことを指します。

以下の書き方が間接法の記入例です。

直接法と比べると、営業活動によるCFの部分が違いますね。直接法に比べて細かく書かれています。

この違いがあっても計算すれば結局は同じ値になりますが、記入方法によってメリットデメリットがあります。

直接法と間接法は何が違うのか

直接法と間接法の使い分けは、基本的に処理の多さによります。一般的に処理数が膨大になることが多いため、ほとんどの企業は間接法を採用しています。

つまり、間接法が試験に出題されることが多いということです!

一応直接法についてもメリットを知っておいた方がいいと思うので、簡単にメリットデメリットを表でまとめてみました。

直接法間接法
表示営業活動CF
  営業収入  ×××
  営業支出 ▲×××
   小計   ×××
営業活動CF
税引前当期純利益 ×××
調整項目を加減 ±×××
小計 ×××
作成の手間総額表示のため、非常に手間がかかる
計算ミスしやすい
作成が簡単なため、手間がかからない
計算ミスしにくい
見やすさ総額で表示するため分かりやすい調整項目が分かりにくい
分析利用経営分析に利用しにくい経営分析に利用しやすい

まとめ

今回は簡単にキャッシュフロー計算書の直接法と間接法の違いについてまとめました。

試験では間接法さえ知っていればだいたい大丈夫なので、あとは調整項目の加減の部分についてマスターできるように頑張りましょう。意外と「なんでこれがマイナス??」みたいに思うことがあると思います。要チェックです!